客室乗務員を目指すようになった理由を教えてください。

きっかけになったのは、小学生の頃の出来事でした。従兄弟に会うためにひとりで飛行機に乗ったのですが、大雪でフライトが遅延してしまいました。この時、客室乗務員の方がずっと私に声を掛けてくれたおかげで、飛行機が飛ぶまでの3時間を楽しく過ごすことができました。この経験から、「私も相手の心に残る客室乗務員になりたい！」と思うようになりました。

どのようなお仕事をされていますか？

国内線の客室乗務員として、北海道から鹿児島県まで、日本各地に乗務しています。さまざまなお客様がいらっしゃるので、その方の文化的背景や旅の目的に合わせてサービスを行うようにしています。お客様への対応だけでなく、機内の安全を守るための保安業務も大切な業務なので、常に緊張感と責任感を持って仕事に臨む毎日です。

大学の授業で学んだことで、仕事に活かせていることはありますか？

エアライン英語で学んだ語学力とおもてなしの姿勢は、今でも日々役に立っています。授業では丁寧な英語を知識として学ぶことはもちろん、就職活動に向けた英語での模擬面接なども行いました。人前で話すことがとても苦手だった私が自信を持って面接に臨み、夢を叶えられたのは、この授業のおかげだと思っています。

忘れられない大学でのエピソードはありますか？

心に残っているのは、エアライン英語でお世話になった坂元先生からいただいた、「自分らしくいなさい」という言葉です。就職活動においては、自分をよく見せようとして、背伸びしてしまいがちですが、本当に相手が見たいのはその人らしい想いや感情だと思います。自分らしくいよう、と心掛けることで、緊張しすぎることなく面接にも臨むことができました。

お仕事のやりがいを教えてください。

私自身への応援や感謝などの言葉を直接いただけることにやりがいを感じています。今でも思い出すのは、研修中の私に「がんばって！」というメモをくださったお客様のことです。後日、またそのお客様にお会いする機会があったのですが、「以前より成長しているね」というメモをいただきました。このように私を見てくださるお客様のためにも、より一層努力しようという気持ちになりました。

これからチャレンジしたいこと、目指していることはありますか？

大阪・関西万博が開催されることもあり、国内線でお迎えする海外のお客様は今よりさらに増えていくと思います。お客様と密なコミュニケーションを取り、快適な空の旅をお届けするために、英語力はもちろん、他の言語も学んでいくことを目標にしています。異文化理解を深めていき、すべてのお客様に寄り添える客室乗務員を目指していきたいです。

大学の後輩たちに、メッセージをお願いします！

夢を叶えるために努力していても、大きな壁にぶつかり、もうやめてしまいたい、と思う瞬間があるかもしれません。私自身もそうでしたが、そういうときこそ諦めずに自分を信じて、笑顔で過ごすことが大切だと思います。なりたい自分を目指し、「自分は頑張った！」と納得できるまで努力を重ねれば、必ず道は拓けるはずです。