Career Palette

神戸女子大学・神戸女子短期大学「キャリアパレット」

2026.05.01

一人ひとりと向き合い支援する。変化に立ち会えることが魅力の精神保健福祉士

一般社団法人セレクト

健康福祉学部 / 社会福祉学科

T.M. ※2018年卒業

地域活動支援センターで働くT.Mさん。悩みながら将来を考えた大学の日々や、仕事のやりがいについて聞きました。

本学に進学した理由を教えてください。

高校生の頃から一般企業で働くイメージがまったく持てず、さまざまな仕事を調べていく中で福祉の分野にたどり着きました。具体的な職種までは決まっていませんでしたが、大学に進学するなら資格を取得したいと思っていたので、社会福祉士と精神保健福祉士、両方取れる点に魅力を感じました。また、通いやすい立地にあったことも、決め手の一つです。

在学中に感じた、本学に通って良かったことを教えてください。

先生方がとても親身になって話を聞いてくださったことです。社会人として働くイメージが持てず、不安で泣きながら相談したこともありました。先生との距離が近く、「少し話しに行こう」「聞いてみよう」と思いやすい環境だったと思います。担任の先生、ゼミの先生、授業の先生、サークルの先生など、さまざまな先生とよく話をしていました。

また、同じコースの仲間と過ごした時間も大切な思い出です。精神保健福祉士のコースは人数が少なかったので、密度の濃い関係を築くことができました。ゼミも一緒だったので、悩みを共有したり、励まし合ったりしたことをよく覚えています。

授業の魅力を教えてください。

高校までとは違い、専門的なことを学ぶので、「教えてもらったことを理解しなければ仕事はできないし、資格も取れない」と身が引き締まる思いでした。授業では「思ったことを言葉にしなさい」「考えを深めなさい」と徹底して言われ、鍛えられた感覚があります。たとえば、「今日の授業の感想をノート1ページ分書く」という課題がありました。最初は大変でしたが、次第に苦ではなくなり、考えを深める方法を身につけられたと思います。それまで発表が苦手で、自分の意見を言うことを避けていましたが、「言葉にする力」を大きく伸ばしてもらいました。

現在のお仕事について教えてください。

地域活動支援センターで働いています。仕事を行う就労継続支援A型やB型とは異なる、日中の居場所を提供する事業所です。利用者さんとお話をしたり、一緒にご飯を作って食べたり、レクリエーションをしたりと、利用者さんの利用目的、目標に合わせて活動内容は様々です。

この仕事の魅力は、一人ひとりと長く関わるなかで、その方の変化を感じられることです。たとえば、グループホームで生活しながら事業所に通っていた方が、事業所での生活環境とそこで関わる人の影響で、体調が戻っていく様子に寄り添えたことがありました。また「仕事は無理」と言っていた方が、「やってみよう」と思えるようになり、2年、3年と続いているケースもあります。少しのきっかけで変わっていく瞬間に立ち会えることが、この仕事の魅力だと思います。

お仕事で楽しいと感じるのはどんな時ですか?

1日で劇的に何かが変わることはありませんが、「今日、利用者さんがこんな面白いことを言っていたよ」と、スタッフ同士で共有する時間がとても楽しいです。利用者さんの前向きな変化を感じたり、スタッフ同士で日々の出来事を笑い合えたりするからこそ、今も仕事を続けられていると思います。

資格取得に向けた勉強中、支えになったエピソードはありますか?

ゼミの仲間と励まし合いながら、とにかく必死で乗り越えました。資格が取れないと何も始まらないと思って、追い込まれていましたね。でも、一人で黙々と勉強するというより、得意な科目を持つ友人に教えてもらいながら取り組んでいました。「少しは遊べるかな」と思い描いていた大学生活は、実際には勉強と実習の日々でしたが、今振り返るとそれはそれでよかったと思います。

現在の進路はどのように決めましたか?

3年生で社会福祉士の実習、4年生の夏休みに精神保健福祉士の実習で地域活動センターと病院へ行きました。その経験から、精神保健福祉の分野で働こうと決めました。当初は病院勤務を考えていましたが、実習を通して「地域活動センターのほうが自分に合っているかもしれない」と感じ、進路を決めました。地域活動支援センターはコミュニケーションを軸とした支援が中心なので、1対1で落ち着いて人と向き合えるからです。大学の非常勤講師の先生のご縁で現在の職場を紹介していただき、働くことになりました。

大学での学びを、勤務先でどのように生かしていますか?

自分の考えを、自分の言葉で相手に伝える力は、大学で身についたものだと思います。同じ言葉でも、相手によって受け取り方が異なる場合があります。誤解が生じた時は、「そうではない」と伝えなければなりません。はっきり言ったほうがいい場合、オブラートに包んだ方がいい場合など、その引き出しのベースは、授業を通して培われました。利用者さんとの関係では、曖昧なままにしてはいけない場面も多く、大学で学んだコミュニケーションが今も生きています。

後輩に就職活動のアドバイスをお願いします。

就職活動を始める前に、興味のある分野以外にも、いろいろな場所へ行って体験してみることが大切だと思います。

私はおじいちゃん、おばあちゃんと話すことが好きで、高齢の分野がいいと思っていましたが、実際に行ってみると自分とは合わないことがわかりました。一方で、苦手意識のあった子どもの分野でも、ボランティアに行ってみると良さに気づくことがありました。いろいろ行ってみると、自分が希望していた実習先や事業所がすべてではないということがわかるはずです。情報だけで判断せず、実際に足を運んでみることで、自分に合った進路が見えてくると思います。

私のOne rule

朝にコーヒーを飲むこと

朝にコーヒーを飲むこと

仕事の日は朝必ずコーヒーを飲むこと。朝食は簡単に済ませて、甘いコーヒーで無理やり体を起こし、出発することが多いです。

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