高齢者施設で働きながら管理栄養士を目指すY.Y.さん。現在の職場を選んだ理由やお仕事内容について伺いました。

お勤め先に入社した理由について教えてください。

病院、高齢者施設、保育所など、福祉関係の事業所が多数あり、いろんな現場で働くことができると思ったからです。現在は高齢者施設で働いていますが、これから保育所で幼児の食事を作ったり、病院で患者食にも携わってみたいです。また、入社して半年間、一対一で教えてもらえるトレーナー制度があることにも魅力を感じました。私のトレーナーはたまたま神戸女子大学の健康スポーツ栄養学科を卒業した先輩だったのですが、より安心感があり、仕事はもちろん、生活面についてもいろいろと相談にのっていただきました。

現在はどんなお仕事をされていますか？

主に調理を担当しています。高齢者の方の中でもそれぞれ食べられる細かさ、荒さが違うので、一人ひとりに合わせたり、どれくらい柔らかく煮ればいいかなど、利用者様の情報が書かれている食札に合わせて、誤嚥（ごえん）などの事故がないように気を配って調理しています。最初は個別対応が大変でしたが、今ではもう慣れて普通になりましたね。

成長したと感じている点はありますか？

毎日3名ほどのパートの方々と一緒に調理を行うのですが、臨機応変に順序立てて指示ができるようになってきたと思います。最初の頃は、60代～80代のベテランのパートの方々にどのように指示をしていいかわからず、なかなか頼ることができませんでした。でもそれだと仕事が進まないので、今では遠慮せずにお願いするようにしています。

現在の仕事に活かせている短大の授業はありますか？

塩や酢の調理特性など、調理の基本を学んだ調理学が大量調理の際に役立っています。また2年の夏に行った実習先の保育園では、お肉が食べられないイスラム教の子どもや、アレルギーを持った子どもたちも通っていたので、特別食に対応する経験ができました。

忘れられない短大でのエピソードはありますか？

実習先の保育園で、最終日に子どもたちから手紙を頂き、「お姉ちゃん、1週間ありがとう」と言ってもらえたことです。子どもたちが食べている様子を見に行ったり、調理室の窓越しに「今日は何のご飯？」と聞かれて答えたりすることもありましたが、子どもたちと関わる機会はあまり多くなかったので、うれしくて一番印象に残っていますね。

管理栄養士になるために、頑張っていることはありますか？

実は短大の先生にお願いして、月1回ほど学校で質問させてもらったり、図書室で国家試験用の本を利用させてもらったりしています。自分一人で勉強するより、管理栄養士の資格を持っている先生方を頼らせてもらったほうがいいですから。卒業してからも相談に乗ってくださり、ありがたいことだなと思っています。3年間の実務経験後に受験ができるのですが、まだあと2年あるので、焦らずに頑張りたいです。