2024.02.26
神戸星城高校 / サッカー部選手寮
短期大学 / 食物栄養学科
K.Y.
子育てがひと段落して社会に恩返しをしたいと短大で学び、現在サッカー部の寮母として働くK.Y.さんにお話しを伺いまいた。
子どもが成人して社会に何か恩返しができないかと考えていたところ、神戸星城高校サッカー部の寮が設置される予定があると聞いて栄養士になろうと思い、短大で学ぶことにしました。短大2年生の時に設置されたので、学びながら働きはじめました。
子どもたちが長い間サッカーをやっていたので、子育てが終わった後に社会貢献をするなら、サッカーに関わることがいいと思っていました。寮母なら子育ての経験が活かせると思ったことと、もちろん食にも興味がありましたので、やりたいことが全部できるのではないかと思ったからです。
主に朝食、夕食の献立作成と調理、また簡単な栄養指導や寮母としてのサポートをしています。栄養指導では試合前や部活後に食べる補食の話を頻繁にしています。また好き嫌いがある部員たちに対しての指導や、体重を増やしたり筋肉をつけたりするには何を食べればいいかなど個別の相談を受けることもあります。
最初のうちは調理だけで精いっぱいで、とにかく体にいいものを作ろうと思っていましたが、それだけではだめだということが分かるようになりました。たとえば栄養の観点からだけではなく、ご飯がすすむ献立にするにはどうすればいいかなど、子どもたちが食べている時の反応も見ながら考えています。
食事の充実もそうですが、栄養の知識をつけてもらえる工夫をしていきたいです。スポーツをしている子どもは活動後の補食がとても大切です。長時間のハードな練習の時に必要なのは、体を壊さないこととケガをしないこと。そのためにはどのタイミングでどんなものを食べて回復させるかが重要になってきます。部員一人ひとりの今後の人生でも役立つ知識だと思うので、しっかり伝えていきたいですね。
解剖生理学、生化学、食品学、スポーツ栄養学、給食運営管理実習など、全ての授業が仕事に直結していると思います。人の身体の仕組み、栄養素の消化や吸収、代謝についての知識があれば、いつ何をどれくらい食べるべきなのか理論的に説明することができます。大量調理の授業は少人数のための安全な食事づくりにおいても活かせていますし、食育やライフステージごとの食事についてを学んだことも、親元から離れて暮らす高校生と接する上で役に立っています。
大のコーヒー好きですが、調理中にコーヒーを飲むと味見などに影響してくるので、仕事中はジャスミン茶か緑茶、終わったらコーヒーを飲むようにしています。
#Popular
よく見られている記事
#Search
記事検索
#Popular
よく見られている記事