2024.05.08
川西リハビリテーション病院 / 地域連携部
健康福祉学部 / 社会福祉学科
K.O. 2023年卒業
医療ソーシャルワーカーとして働くK.O.さんに、現在のお仕事や就職活動当時のことを伺いました。
医療ソーシャルワーカー(MSW)として自信を持って働くことができる環境に魅力を感じたからです。病院内で地域連携部の立ち位置が確立されており、タブレット端末やLINEを活用するなど患者さまやご家族との繋がりを大切にしているため、私のなりたいソーシャルワーカー像を実現することができると思って入職しました。
主に急性期病院から紹介を受け、病気になられた患者さまやそのご家族さまが安心して地域生活を送れるよう、心理的・経済的なサポートを社会福祉の立場から行っています。具体的には、入退院の調整、医療的・社会的な制度の提案から地域の社会資源の紹介、院内外の多職種と連携し退院後のサービスを調整しています。
徐々に仕事量が増え、責任領域が広がってきたように思います。入職して数か月ほどは環境の変化にも慣れず、病院の全体像を把握することに時間がかかりました。またどのように業務を進めていけばいいのか、誰に確認するのが最善か、悩みの尽きない毎日でした。ですが日を追うごとに新たな知識が身に付き、MSWとしての物事の捉え方ができるようになったと感じています。
入学当初より「医療分野」と「ひとり親支援」に興味を持っていました。3回生のソーシャルワーク実習では母子生活支援施設を希望し、さまざまな生い立ちを持つ親子との関わりを通して、ひとり親支援の実際を学びました。実習を終え、自分に合っているのかを振り返ると同時に、自分が納得できる進路を考えた結果、もう一方の医療分野で就職活動をすることに決めました。
「医学概論」(人体の構造と機能及び疾病)は、社会福祉士に必要な医学知識を学ぶ授業でした。福祉の専門職とはいえ、医師や看護師といった医療の専門職と常に連携を取り合っているため、必要最低限の医学知識は身に付けておかなくてはなりません。IC(インフォームド・コンセント)やカンファレンスの場で大いに役立っていると思います。
入る前は社会福祉士と精神保健福祉士の資格をダブルで取れることに魅力を感じていました。入ってからは、高齢、障害、児童などいろんな分野の幅広い知識を学べたことがすごくよかったと思います。勤め先の病院には高齢の患者さんが多いのですが、ご家族の中には若い方や障害を抱えていらっしゃる方など様々な方がいます。高齢者の分野だけでは業務が成り立たないので、4年間でたくさん学ばせていただいてよかったなと思います。
大学は情報の宝庫だと思います。福祉分野に精通している先生方、就職活動を知り尽くしたキャリアサポートセンターの職員の方々、利用できるものはすべて活用するという心構えで、早めに相談をしておくことをお勧めします。特に、4回生の4月になると面接対策の争奪戦になるため、3回生の後半から実施しておくと安心です。不安な気持ちを拭うためには行動あるのみです。
服を並べ、化粧品をセッティングし、荷物は玄関に置く。どれほど疲れていても毎日欠かさず行うと、安らかな気持ちで眠れます。
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