2024.04.16
幼保連携型認定こども園 神戸女子大学附属高倉台幼稚園
短期大学 / 食物栄養学科
M.Y. 2017年卒業
委託給食会社を経て、現在は食育に力を入れる幼稚園で働くM.Y.さん。お仕事について伺いました。
前職の委託給食会社で高齢者施設や障害者施設に勤務していたときに、幼い頃から食の知識や関心を持つことの大切さを知ったからです。高齢者になると嚙む力や飲み込む力がどうしても弱くなってしまいますが、小さい頃から練習をしていれば、少しでも健康寿命を延ばせるのではないかと思い、食育に力を入れている本園で働きたいと思いました。
幼稚園の献立作成や給食づくり、食材の発注、食育などを行っています。先日は年長の子どもたちが育てたジャガイモと玉ねぎを使ってカレーパーティを行いました。包丁の使い方を学んで、食材を切るのも子どもたちです。普段の給食でも季節の野菜や果物を使ったり、日本全国のご当地メニューを提供したり、いろんな企画を考えて実施しています。
こちらの幼稚園に勤め始めてから献立作成だけでなく、食材の準備から味付けまで担当するようになり、作ってから出すまでの時間も計算するなど大量調理の技術が身に付きました。また重症化しやすいアレルギーの子どももいるため、どうしたら事故が起こらず安全に提供できるか、万が一起こってしまったときの対応などを考えながら仕事をしています。
神女中山手保育園の子どもたちに向けた料理教室の授業では、どう言えば伝わるかを学び、食育の現場で活かされています。またアレルギー対応の実習では、卵アレルギーの子どもでも食べられる、卵不使用のオムライスを作りました。味は違いますが見た目は同じ。「なぜ自分だけ違うんだろう?」と思わせない工夫をしたことが印象に残っています。
V-netというボランティア団体で子どもや腎臓病の患者さんの料理教室のお手伝いをしました。また災害時に役立つビニール袋で調理するパッククッキングを教えていただきました。子どもや病気を持った患者さんなど、いろんな方と関わって食事の悩みなどを聞き、食事は生きていくうえで大事なことだと改めて感じた経験でした。
早く働いて活躍したいという思いがあったので短大を選びましたが、学ぶうちにもっと深く勉強して管理栄養士の資格を取りたいと思ったからです。短大卒業後に取る場合は実務経験が3年以上必要ですが、大学では卒業と当時に管理栄養士の受験資格が得られるので、編入したほうが1年早く取れます。大学で学んだ場合、管理栄養士の合格率が90%以上と高いのも魅力でした。
勤め先の園で0歳児の受け入れをはじめて2年になります。個人差が大きいので、離乳食のレパートリーを増やして、その子に合ったものやひと工夫した離乳食が提供できるようになりたいです。また子どもに食について質問されたときにすぐ答えられるように知識の引き出しを増やしたいですし、子どもが何に興味があるのかも知りたいと思っています。
キャラクターのカレンダーやボールペンなどかわいいグッズをデスクに置いて、疲れたときなどに癒されています。
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