Career Palette

神戸女子大学・神戸女子短期大学「キャリアパレット」

2025.02.10

大学での縁や出会いを力に、粘り強く患者様に向き合う精神保健福祉士を目指す

社会医療法人 寿栄会 ありまこうげんホスピタル / 精神保健福祉士

健康福祉学部 / 社会福祉学科

Y.O. 2020年卒業

現在のお仕事を教えてください。

精神科病院で精神保健福祉士として働いています。心の病や悩みを抱えた人の生活をさまざまな領域からサポートし、日常生活や社会復帰を支援することが私の仕事です。4年目の今は慢性期病棟で、長期入院されている患者様の退院支援を担当しています。具体的には、住まいや就労支援施設の手配、訪問看護やヘルパーなどの必要なサービスの調整を行っています。支援の一環として一緒に買い物や食事に行くなど、退院後の地域での暮らしに楽しみを見出してもらえるよう努めています。

どのように進路を決めましたか。

困りごとを抱える人に寄り添い、話をじっくり聞く仕事に興味があり、社会福祉士と精神保健福祉士という2つの資格が取得できる神戸女子大学に入学しました。児童福祉や障がい者支援など幅広い分野に興味があり、実習では兵庫県精神保健福祉センターや児童発達支援センター、児童相談所などを訪問。気になる病院や施設には随時見学を申し込み、現場の様子を自分の目で確かめました。

精神保健福祉士を選んだのはなぜですか。

精神保健福祉に関する授業や相談援助の展開などを学ぶ中で、精神疾患の分野に深く関わりたいという思いが強まりました。授業では現場で働く精神保健福祉士の先生方から直接お話を聞く機会もあり、それが大きな決め手となりました。現在はその先生と一緒に患者様の退院支援を行っており、不思議な縁を感じています。

お仕事の中で、大学の学びが役に立っていると感じることはありますか。

社会福祉の基礎をしっかり学んだおかげで、患者様に真摯に向き合い、諦めることなく支援を続けることができています。退院はゴールではなく、その後の地域での生活をより充実したものにすることが重要です。大学での学びが、こうした支援の土台を築いてくれていると実感しています。

やりがいを感じるのはどんなときですか。

「相談員さんのおかげで退院できました」と感謝の言葉をいただけた瞬間はもちろん、退院支援の一環で患者様と外出した際に、思いがけない笑顔を見せていただけたときにも、大きなやりがいを感じます。精神的な病や障がいを抱える方々への支援は悩むことも多いですが、病にとらわれず、人としてのつながりを大切にしながら支援を続けています。

就職活動を振り返って、印象に残っていることはありますか。

コロナ禍の真っただ中で、授業のスケジュールが後ろ倒しになり、実習や就職活動も対面での実施が難しい状況でした。不安はありましたが、4回生の4月頃から気になる施設の見学を始め、夏の実習と並行して就職活動の準備を開始。オンライン対応が進んだことで、遠方の施設にもアプローチできるようになり、大学のキャリアサポートセンターの職員の方には、もオンラインで面接対策や履歴書の添削をしていただきました。

今後の目標を教えてください。

慢性期病棟では、退院を望まない患者様に「外の世界って楽しいんだよ」と伝える支援が求められています。これまで救急病棟勤務などで培ってきた社会資源活用の知識や経験を活かしながら、粘り強く患者様に向き合いたいと考えています。また地域支援者に院内プログラムへ参加してもらう機会を増やしたり、私自身も積極的に外部の研修に参加したりすることで、地域との連携を深めていきたいです。

後輩へのアドバイスをお願いします。

学生時代に築いた友人との関係は、本当に貴重です。社会福祉士と精神保健福祉士の試験前には、友達とZOOMをつないで勉強する「ZOOM勉強会」を開催したのも良い思い出です(笑)。“社会福祉”という同じ目標を持つ仲間との出会いに感謝し、これからも一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。

私のOne rule

夜に紅茶を飲むこと

夜に紅茶を飲むこと

一日の夜の終わりに、ゆっくりと紅茶を飲む時間を大切にしています。お気に入りはアップルティーですが、桜フレーバーなど、季節限定の商品も楽しみにしています。

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